顔のたるみ特集

現代社会のストレスは女性ホルモンの敵? 女性ホルモンとたるみの関係

8月も残りわずかとなりました。
今年の夏は体力を奪われるような気温差の激しい夏ですね。
それに加えて、毎日満員電車に揺られて息つく暇もなく仕事をし、あっという間に一週間が終わっていて、やっとの休みにも家事に追われている、なんてことはありませんか。

現代社会の女性を取り巻く環境は、時代の流れとともに厳しさを増しています。 そこで今回は、外部環境やストレスが引き起こすホルモンバランスの乱れによるたるみについてお伝えします。

(調査概要:ドクターシーラボ「顔のたるみ研究所」WEBアンケート調査/20~59歳女性360名/調査期間:2017年8月16日(水)~17日(木))

ドクターシーラボ「顔のたるみ研究所」では、20~50代女性360人を対象に、女性ホルモンに関するアンケート調査を実施しました。

まず、ストレスを感じたときや生理前に肌があれることがあるか調査したところ、7割以上の方が「ある(48.6%)」「どちらかといえばある(26.7%)」と回答しました。 ほとんどの女性が、外部環境や特定の時期を原因とする肌あれを実感していることがわかります。

ストレスを感じたときや生理前に女性ホルモンが減少し、肌に影響を与えるということを51.4%の人が「知っている」と回答。一方で48.6%の人が「聞いたことはあるけれどよく知らない(33.9%)」「知らない(14.7%)」と答えました。

また、女性ホルモンの不足がたるみの原因になりうることを知っているかという問いに対しては、6割以上の女性が「聞いたことはあるけれどよく知らない(24.9%)」「知らない(37.3%)」と回答。
ストレスなどにより生じる肌あれが女性ホルモンの減少によるものだと半数以上の人が知っていましたが、そのうち6割以上の人が、女性ホルモンの不足がたるみを招くということについてはよく知らないという結果になりました。
このように、あまり認知されていない女性ホルモンとたるみの関係ですが、たるみを防ぐには、女性ホルモンを減少させる原因をできるだけ取り除くことが重要です。 つまり美肌を保つにはまず、女性ホルモンが肌に与える影響を正しく理解し、対処することが先決なのです。

それでは、女性ホルモンの減少がたるみの原因になることを知っている人は普段何をしているのか、日頃から意識していることを尋ねると、「良質な睡眠(45.7%)」、「バランスのとれた食事(42.9%)」など、日常生活の中で比較的取り入れやすい対策が上位にあがっています。
一方で、女性ホルモンを増やすスキンケアアイテムやホルモン補充療法などの美容医療の認知度・浸透度はあまり高くないようです。

多くの人が経験するストレスなどによる肌悩み。
女性ホルモンの観点から、そのメカニズムをお伝えします!

近年、女性の社会進出やSNSの普及による情報過多により、女性を取り巻く環境は厳しさが増しています。
家事と仕事の両立が大きな負担や疲れとなったり、リアルタイムで不必要な情報に触れたりすることが知らず知らずのうちにストレスに繋がってしまうのです。

そのようなストレスを過度に感じると、私たちは自律神経を乱してしまいます。自律神経をコントロールしている視床下部は、ホルモン、免疫系も同時にコントロールしているため、影響しあい、身体に不調をきたすのです。

1)ストレスを受けると、2)自律神経を構成する交感神経(緊張や興奮を促す神経)・副交感神経(リラックスや安静を促す神経)のうち交感神経が優位になり、3)それを抑制するためにホルモンが分泌されます。そのひとつが男性ホルモンです。4)ホルモンの分泌によりストレス状態から守る一方で、ホルモンバランスは崩れます。5)ホルモンバランスが崩れることで免疫力を低下させてしまい、6)外的刺激に対しての防御力が弱まり身体に不調が現れるようになるのです。

さらにホルモンバランスの乱れは、肌あれにも繋がります。
例えばストレスから身を守るために放出されるホルモンのひとつである男性ホルモン。実は女性の体内でも作られています。男性ホルモンは皮脂分泌を増やし、角質を厚くする働きがあるため、毛穴詰まりやニキビの原因となる可能性があります。
そしてストレスを継続的に受けると、さらに肌あれが悪化するという悪循環に陥ってしまうのです。

ホルモンは、身体のさまざまな機能を正常に働かせ、健康を維持するために必要な情報伝達物質です。
その種類は100種類以上あるとされており、脳やすい臓、卵巣など私たちの身体のいたるところでつくられています。

そして今回、ホルモンの中でも詳しくお伝えしたいのが、女性の美しさに大きくかかわる「女性ホルモン」についてです。
女性ホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があります。それらは一定の周期で増減を繰り返し、女性の身体のバランスを整えながら美肌や女性らしい身体をつくり、さらに妊娠や月経周期などの女性の身体のリズムを統制しています。生理前、生理中、生理後と、月経リズムのなかで肌の状態や調子が変わる・・・と自覚されている女性も多いと思いますが、これらは女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の分泌量の変動が関係しているといわれています。

「エストロゲン」とは

女性らしい身体を作りつつ、子宮の内膜を厚くして妊娠の準備をする女性ホルモン。
具体的な働きとしては、自律神経を整えたり、血中のコレステロール値を正常化して動脈硬化を抑制したり、基礎体温を下げたりします。

別名“美肌ホルモン”と呼ばれ、肌のハリやツヤを生み出し、くすみのない元気な肌へと導きます
しかし裏を返すと、「エストロゲン」が減少すると自律神経に影響し、ほてりや発汗、さらには動脈硬化を招く危険性もあるのです。

「プロゲステロン」とは

受精卵が着床しやすい状態に整え、妊娠をサポートする女性ホルモン。
具体的な働きとしては、体温を上昇させたり、血糖値を正常にしたり、乳腺を発達させるなどがあります。

「プロゲステロン」は、「エストロゲン」とは真逆に“ブスのホルモン”と呼ばれることがあります。このホルモンが放出されている時期は肌や心の状態が不安定になる傾向があるため、肌あれやニキビ、イライラなどの症状を引き起こすことがあるのです。

このように、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の両方が肌状態に与える影響は大きく、一定の周期(約28日周期の月経リズム)のなかで崩れることで、いわゆる「女性ホルモンのバランスの乱れ」が生じ、ニキビや肌のくすみ、毛穴目立ちなどを引き起こしてしまいます。そして、これらは冒頭で述べたようなストレスだけでなく、荒れた生活習慣、思春期、更年期といった年齢的な身体の変化からも生じるのです。

肌状態の変化体調の変化
女性ホルモンの分泌リズム 月経 ・吹き出物が増える
・肌がくすむ
・代謝が悪くなる
・免疫力の低下
・貧血
・月経痛
卵胞期 ・肌のツヤが出る ・気力が満ち溢れている
・代謝がよい
・ダイエット効果がでやすい
排卵 ・肌がもっとも安定している美しい ・妊娠しやすい
黄体期 ・肌が脂っぽく吹き出物が出来やすい
・シミができやすい
・身体がむくみやすい
・精神的に不安定になりやすい

「エストロゲン」が肌にもたらす作用

上図は、思春期から老年期までにおける「エストロゲン」の分泌量を示したグラフです。

“美肌ホルモン”「エストロゲン」の分泌量は年齢によって変化します。思春期の初経(初潮)を迎えたころから女性ホルモンの分泌が始まり、20代後半から30代前半の成熟期にピークを迎えたのち30代後半から急激に減少し始め、50代以降は卵巣の機能の衰えとともにさらに減少していきます。

以下の画像は、それぞれ左から20代、30代、40代女性の肌状態を示したものです。

20代、30代、40代女性の肌状態

20代はハリがあり、たるみのないなめらかな肌ですが、30代では毛穴の開きが目立つように。さらに凹凸が影となり、毛穴をより目立たせています。そして40代になると毛穴のたるみにより、さらに凹凸が繋がって見え、ほうれい線も現れて全体的にたるんでいる印象に。

年代別に肌状態を見てみるとグラフのエストロゲン量の推移に比例するように、たるみが深刻化しているのがわかります。

それではなぜ、「エストロゲン」不足がたるみを引き起こすのでしょうか。

「エストロゲン」は、真皮内に存在しハリや弾力のもとであるコラーゲン・エラスチンを作り出す線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンの生成を促進します。「エストロゲン」が減少することはつまりコラーゲンを作るための働きかけが減るということ。その結果コラーゲンが生成されにくくなり、弾力のない肌やたるみの原因になってしまうのです。

<次回のご案内>

では、具体的にどのような対策をとればいいのでしょうか。

「加齢によるホルモンの減少なのだから、しょうがない・・・」と思わないでください。ズバリ、あの赤い果物が私たちの強い味方になってくれます。

次回は、変動しがちなホルモンバランスを整えて美肌を手に入れる対策についてお伝えいたします。どうぞお楽しみに!

■意外と知られていない・・・「女性ホルモン」の真実

■心も体も下向きになっていませんか?“ストレス”と“スマホたるみ”

COPYRIGHT 1997-2017 顔のたるみ研究所 DR.CI:LABO CO.LTD.ALL RIGHTS RESERVED.